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15年からはファミ通文庫でもなろう系を取り上げるが、ここでも『奪う者奪われる者』、『賢者の孫』などの一部を除いて早い段階で打ち切っている。
 過当競争の中で、たらたら読めない読み応えが枷となって売れ行きが落ちた面があったのかもしれない。カドカワとニコ動の合併による社内の波乱と時期が重なったこともあったのかもしれない。
 それでもこの中断は、とにかく数だし、売れた物だけ続刊を出そうという戦略にしか見えない。
 適度に評判のいい作品を適当にばらまき結果を見ようというのであれば、やり方としていい気分にはならないし、著者にはかわいそうだけどまあそういう商売もありかという気にもなる。
 エンターブレインの問題は、そのほとんどがそれなりに出来のいい、途中打ち切りすべきと思えない作品だということだ。
 ラノベの打ち切りの場合、実際には書かれていない段階での作者と読者の話し合いの結果であるから、ある意味読者の側からすれば闇の中の出来事だ。けれどもWEB小説の場合、その後の話は改稿前の状態とはいえ閲覧可能である。作品の質がどういうレベルにあるのか見えることだ。本としての仕上がりに出版社、編集者の姿勢や見識が見えてくるのと同等に、続刊を止めることにも出版社、編集者の姿勢や見識が見えてくる。
みだれめも

(Source: asahi-net.or.jp)